ケース13 勘違いでも注文は成立する?


Q13:勘違いでも注文は成立する?

ネット通販で注文個数「1個」のところを「11個」と誤って入力したり、複数回「注文する」ボタンをクリックした場合の注文は成立したことになるんでしょうか?


A13:錯誤無効(さくごむこう)にあたると思われますので、注文は成立していないでしょう。

錯誤とは、勘違いのことです。注文個数「1個」のところを「11個」と誤って入力したり、複数回「注文する」ボタンをクリックした場合は、注文を無効とすることができます。しかし、注文最終確認画面でお客様が数量や金額等の確認・訂正などができるようになっている仕様の場合は、お客様が間違えたとしても、その契約は成立しているとみなされます。

現在のショッピングカートの仕様では、このような操作ミスは起こりづらいですが、すべてのネット通販サイトが最新のショッピングカートに対応しているわけではないので、発生しないというわけではありません。現在の法律では、これに対応するために、注文最終確認画面でお客様が数量や金額等の確認・訂正などができるようになっている仕様でなければいけません。そのような状況でさえも、お客様が間違えたときは、法律上では契約は成立しているとみなされます。

このような場合は、ネット通販会社の対応に委ねることになります。注文個数を間違えたり複数回の注文になった場合は、注文確認メールに、その旨を記載してお客様に確認をすることが一般的です。しかし、このような対応にならない会社も実際にはありますので、最後に「注文する」ボタンをクリックする際には内容をしっかりと確認しましょう。入力ミスや記載ミスなどに気づいたら、すぐにネット通販会社に連絡をして対応してもらいましょう。

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