商品別の相談内容件数を見てみると、健康食品と化粧品が多いです。特に「健康食品」は、非会員の相談件数が飛び抜けています。非会員は606件と対前年度比68.3％の増加になりました。そのほとんどが「定期購入トラブル」についてのものでした。その多くが解約や返品に関するもので、画面サイズが小さいスマートフォンでのネット通販を利用する場合は、ページの下に記載されている注意事項までキチンと目を通す必要があります。しかし、実際にお客様はそこまで見ないで購入します。その結果、頼んでいないのに2回目の商品が届き、「お試し」だと思っていたのが、実は「定期購入」だったという問題が発覚します。ガイドラインを強化したり、特定商取引法を改正したりという対策は講じているものの、いたちごっこ状態です。よって、この傾向は、数年は続くと思われます。
・2019年度 消費者相談件数とその概要
（日本通信販売協会「JADMA NEWS 2020 May/June」pp.10-13）
https://www.jadma.or.jp/pdf/news/2020_5-6.pdf
※出典：公益社団法人日本通信販売協会 https://www.jadma.or.jp/