返品特約の表示方法
前回の「ケース16 返品特約とクーリング・オフ」に続き、今回は具体的に返品特約の表示はどうしたらいいのか、について見てみたいと思います。
まず、返品特約に①何を表示しないといけないのか、②また、それをどこに表示しないといけないのかを考えてみましょう。
①何を表示しないといけない?
表示するのは、①「返品の可否」、②「返品の条件」と③「返品に係る送料負担の有無」の3つです。返品ができるのか、できるのであればどういう条件があるのか、そして、実際に商品を返送する際の代金の負担は誰がするのか、ということを表示します。
②どこに表示しないといけない?
商品詳細ページの「カートに入れる」ボタンの周辺にわかりやすく、はっきりと表示します。そして、ショッピングカート内に住所や電話番号などの個人情報やお届け日時の指定などを入力し、その内容を確認する「最終申込確認画面」にも、返品特約を表示する必要があります。この表示がない場合は、返品特約が有効になりませんので注意が必要です。できれば、お支払い方法や商品の引渡し時期などの記載をする「特定商取引法の表示」に返品特約も追記するといいでしょう。
具体的にストリームラインの運営をしている「おちゃのこネット」で確認してみましょう。
①商品詳細ページ
※「カートに入れる」赤いボタンの上部の「返品特約に関する重要事項の詳細はこちら」のリンクをクリックするとポップアップウィンドウ(別窓)で全文が表示されます。
https://streamline.ocnk.net/product/351
②最終申込確認画面
※ショッピングカート STEP4 の「購入する」ボタンの上部に全文が表示されます。
③特定商取引法表示
※「返品・交換について」に続いて、「返品特約に関する重要事項」を表示しています。
https://streamline.ocnk.net/info
●参考サイト
返品特約の表示に関するJADMA指針(日本通信販売協会)